2007年05月26日

重森三玲庭園美術館

『重森三玲庭園美術館(旧宅書院・庭園)・招喜庵(旧宅主屋)』の見学会へ
もともと吉田神社の社家の住居だったものを庭園家の故重森三玲氏が買い取り手をいれたもの

施工されたアラキ工務店会長の説明に聞きいる参加者。

荒木会長の話ぶりは仕事をこよなく愛する人らしく
話し出したらとまらないくらい
一つ一つの作業にコンをいれてはるのが伝わってくる。
朝行ったうちの現場の職人とは大違い!
こういう丁寧な工務店に仕事をだしたいものだけど
予算との関係でなかなかうまくいかない。
作業の工程を聞いていたらとてもじゃないけど
クライアントは納得しないだろう。

けど、朝落ち込んだ気持ちをもう一度奮い立たせるほど
今日のお話はよかったざんす。
会長のような志をもった大工さんが一人でも多く残る
世の中、建築業界であってほしいと思う。

見学会案内より
「庭園家の重森三玲は束福寺方丈庭園などの作庭で知られています。
重森三玲旧宅は、吉田神社界隈で、格式ある社家建築の趣を伝える
ほぼ唯一の遺構です。本宅、書院とも江戸時代の建物で、その他、
三玲が自ら設計して建てさせた二つの茶席、自作の書院前庭・茶庭・
坪庭があります。
今回は特別に、2005年12月から6ケ月かかって大改修された『招喜庵
(主屋)』も見学させて頂きます。」

250年前の建物を改修した『招喜庵 』
荒木会長のお話では建物の傾きが大きくジャッキアップして
たおれを直すのがとても骨がおれたらしい。
土壁を落とさないように大きい傾きのところから
徐々に小さい傾きにあわせるというふうに丁寧に
仕事をされているので
傾きを調正するだけで2ヶ月かかっているとのこと。
耐震については経験上の見方で判断しているのみだそうで
クライアントも地震がおこってご近所さんが倒れたら
自分の家も倒れる、その程度の覚悟で
住み続けますという人がほとんどだそうだ。
荒木会長は阪神大震災の調査に入られたとき
感じたのは仕口の緩みが原因のところが多く
その仕口を補強する大切さを力説されていた。
震災で倒壊している建物を見てるとやはり
木とCBとか剛性の高い箇所・低い箇所というふうに
構造的に違うものが共存する建物は思わぬ力が働いて
よくないとも。
その他の話で印象に残ったことは
・しっくいの壁は油が残っている布で拭くのがよい。
・同じく水ブキしてもよい。
・しっくいには少量の油を混ぜるともちがよい。
・土壁は永久にもつ。
・最近はいい土がなくなった。
 聚楽(地名)の土がなくなった。聚楽第って地名だったんだ。
 大阪の土は赤い。大津は黄色。
・京の町屋の木材の見えがかりの色は赤かった。
 今脚光あびているような黒光りするような色ではない。
・瓦の大きさも5寸葺き?○寸葺き等の呼び名があるように違う。
 ちなみにここでも屋根と軒に使われている瓦の大きさは全然違っていた。
 (最近あまり瓦屋根の家がないが昔やったときもそこまで気にしていない)
・玄関の間に付随する押入れ、それに続く納戸
 (昔の建物も結構合理的にできてたんだ)
・2畳の茶室


ほんとはこのお庭の見学がメインだったのかしら。

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