2006年09月18日

気になる鯨とりの話


 「日本捕鯨史話」 福本和夫著  法政大学出版局
初版は1960年。

 働き盛りに亡くなった叔父のお葬式で初めて叔父の仕事ぶりを知って感動した。
 叔父は「宝幸水産」という水産会社に勤務しており亡くなったときは部長職についていたが会社の創成期をになった人材のひとりであったということを同僚の送る言葉から初めて知った。
そんなえらそうなことは全く言わない人だったので、海が、島が好きだった叔父は魚の話ばかりしていたような記憶しかなかった。
 その時以来、水産という職業に興味をもつようになった。島とも無縁の話でもない。特に鯨は私達が子供の頃まで時々現れたし、鯨取りには島から多くの人が出稼ぎに行っていたのだ。
 この本は民俗学的な立場から(も)調べてあり、各地に残る鯨歌などの記述もある。
捕鯨を通じてまた新しい発見ができるのではないかと期待している。


 「人間のいたつきが経済史の被写体である筈なのに、とにかく今迄の経済史には人がかすんでいたきらいがないでしょうか。福本さんのこの本には始めから終わりまで人が躍動しています。」渋沢敬三

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